『ドラえもん』について

『ドラえもん』とは、漫画家の藤子・F・不二雄先生による漫画作品、並びにそれを原作とするアニメ作品、そしてその主人公の名前です。

あらまし

22世紀の未来から時間を超えて現代にやってきたネコ型ロボットの「ドラえもん」が、勉強もスポーツも苦手なさえない小学生の「野比のび太」を一人前にするため、共に暮らす日々を描く友情物語です。

SFではあるけれど、科学考証に基づいたScience Fictionではなくて、「すこしふしぎ(Sukoshi Fushigi)」な作品です。またギャグ漫画としての一面も持ち合わせています。

作者

『ドラえもん』の作者は藤子・F・不二雄先生です。デビュー当初は藤子不二雄Ⓐ先生とコンビで「藤子不二雄」を名乗っていました。

『ドラえもん』のみならず『パーマン』『オバケのQ太郎』『エスパー魔美』等々、数多くの名作を世に送り出した希代の漫画家です。主に児童漫画を手掛けていましたが、大人向けの『SF短編』シリーズも執筆しています。

残念ながら1996年(平成8年)9月23日に62歳で逝去されました。

原作漫画

小学館が発行する学年誌(学年別に分かれている学習雑誌)に1969年から連載が開始されました。そののち漫画雑誌『月刊コロコロコミック』にも掲載が始まり、子供たちの人気を集め、国民的漫画といえるまでになりました。

全45巻の単行本「てんとう虫コミックス」が刊行されているほか、「カラー作品集」や「藤子・F・不二雄大全集」など、さまざまな形で現在も手に取ることができます。

テレビアニメ

人気作品となった『ドラえもん』はアニメ化されました。テレビアニメ版は3つのシリーズがあります。

大山のぶ代さんがドラえもんの声優を担当したテレビ朝日版の第1期は長年に渡る人気番組となり、昭和世代の「ドラえもんのものまね」は今だにこれがベースです。

現在放送中の第2期では、水田わさびさんがドラえもんの声優を受け継ぎました。声優の名前を元にして、テレビ朝日版はそれぞれ「大山ドラ」「わさドラ」とも呼ばれています。

なおテレビ朝日版の制作はシンエイ動画です。

映画と大長編

『ドラえもん』は一話完結の短編漫画ですが、長編のアニメ映画版が製作されることになり、その原作として長編作品も執筆されました。『大長編ドラえもん』シリーズです。

ドラえもんとのび太の日常を描く短編に対して、大長編は勇気と友情とひみつ道具で困難に立ち向かうドラマチックな冒険活劇になっています。

どれも「のび太の(と)」から始まるタイトルが表しているとおり、ドラえもんよりのび太が主人公色を強め、いつもはぐうたらなのび太の勇ましい心根が見られます。

藤子・F・不二雄先生による16作品と、先生の死後に藤子プロが執筆を引き継いだ1作品、合わせて17作品が『大長編ドラえもん』と銘打たれており、以降の長編作品とは明確に区別されます。

また2014年には「藤子・F・不二雄生誕80周年記念作品」と称して、『ドラえもん』初の3DCGアニメの映画『STAND BY ME ドラえもん』が公開されました。

そうして今もなお一年に一度のお約束として新作映画が劇場公開され続けています。

キャラクター

主な登場人物は以下の5人です。

ドラえもん

22世紀に子守用として開発されたネコ型ロボットです。ネコ型にもかかわらず耳がないのは、ネズミにかじり取られてしまったから。そのためネズミが天敵です。

てんとう虫コミックス『ドラえもん』第11巻(2014年4月20日 第153刷発行)の巻末に収録されている「ドラえもん大辞典」によると、「原子ろ」が内蔵されていて、「何を食べても原子力エネルギーになる」そうです。

好物はどら焼き。誕生日は2112年9月3日です。

野比のび太(のびのびた)

もう一人の主人公です。藤子・F・不二雄先生は少年時代の自分がモデルだと語っています。勉強もスポーツも苦手だけれど、生来の諦めの悪さで、ときには勇ましい一面も見せます。

源静香(みなもとしずか)

才色兼備の女の子です。みんなから「しずちゃん」(1)と呼ばれていて、男子憧れの的です。のび太も彼女のことが大好きで、将来結婚したいと考えています。

剛田武(ごうだたけし)

乱暴者の「ガキ大将」です。いつものび太を馬鹿にしているけれど、それでも子供の世界ならではの不思議な友情関係を保っています。あだ名は「ジャイアン」です。

骨川スネ夫(ほねかわすねお)

家が裕福で、それをいつも鼻に掛けています。自分大好きなナルシスト。背が低いことが唯一の劣等感です。ジャイアンのいわゆる「コバンザメ」です。

のび太ら4人は同じ小学校の同級生で、東京都の練馬区に住んでいます(2)。ほかにも、学校一の秀才の出木杉(できすぎ)くんや、ドラえもんの妹のドラミちゃんなどが登場します。

(1)原作漫画における愛称。アニメ版では「しずかちゃん」と呼ばれています。

(2)てんとう虫コミックス『ドラえもん』第15巻に収録された「不幸の手紙同好会」の作中で、骨川家の住所が「東京都練馬区月見台すすきヶ原3-10-5」だと明記されています。「月見台」以降は架空の住所です。

ひみつ道具

ドラえもんは未来から“タイムマシン”に乗って、のび太の暮らす現代へやってきました。このタイムマシンをはじめとする、ドラえもんが持っている未来のさまざまな道具をまとめて「ひみつ道具」と呼びます。

空を自由に飛べる“タケコプター”、いくらでも物をしまえる“四次元ポケット”、どこにでも瞬時に行ける“どこでもドア”などの素敵なものから、“地球破壊爆弾”なんていう物騒なものまで、1000個を優に超える数のひみつ道具が登場しました。

ひみつ道具は『ドラえもん』の物語を転がすキーアイテムであり、一番のつかみどころです。

最終回

藤子・F・不二雄先生が逝去されたとき、『ドラえもん』はまだ連載半ばでした。しかし『ドラえもん』には「最終回」が存在します。

というのは連載誌が学年別に分かれている学習雑誌だったからです。自分の学年に合わせて読む巻を変えていくため、購読する期間は必然的にそれぞれ一年で終わります。そこで形式上の最終回が用意されたのです。

いうなれば「卒業回」であって、あくまで儀礼的な閉幕ではあるけれど、藤子・F・不二雄先生による真作であり、当時の読者はそれを紛れもない最終回として読んだはずです。そういった最終回は2作品が描かれました。

それらとは別に、本当の完結編として執筆されたエピソードも存在しています。てんとう虫コミックス『ドラえもん』第6巻に収録された屈指の名作回「さようなら、ドラえもん」です。

当初はこれで最後になる予定だったものの、藤子・F・不二雄先生が思い直して、連載が続くことになったと言い伝えられています。

都市伝説

『ドラえもん』ほどの作品になると都市伝説がついて回ります。

その一つが最終回にまつわる都市伝説です。前項の最終回とは別に、藤子・F・不二雄先生ではない第三者によって創作された最終回がいくつか人づてに広まりました。

アニメ版の都市伝説では「タレント」と「行かなきゃ」という回の存在が噂(うわさ)されています。「タレント」はシュールで恐ろしいトラウマ回で、「行かなきゃ」は藤子・F・不二雄先生の追悼回だとまことしやかに語られています。

ひみつ道具に関するものでは「どこでもドアで目的地に着くのは使用者のコピーで、オリジナルは殺害される」という噂があります。

これは『ドラえもん』の二次創作物における独自設定が元になった話です。原作のどこでもドアはあくまで「空間をつなげる」ひみつ道具です。

ミュージアム

藤子・F・不二雄先生の作品と資料を集めた博物館が2011年に開館しました。「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」です。「ドラえもんミュージアム」という俗称でも呼ばれています。

先生が晩年を過ごした神奈川県川崎市が立地に選ばれました。直筆原稿やキャラクターの立体造形物など、充実した展示内容です。

完全予約制で日時が指定された入館チケットを事前に購入しておく必要があります。

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タイトル:
『ドラえもん』について
カテゴリ:
雑記
公開日:
2017年03月02日
更新日:
2017年10月31日

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