四次元ポケット

もしも、ドラえもんのひみつ道具を一つだけもらえるとしたら、どれが欲しい?

そう問われて“四次元ポケット”を選んだ人に理由を聞くと、「だってどんなひみつ道具でも取り出せるから!」という答えが返ってくることが結構あります。でもそれは、四次元ポケットの機能を少しばかり誤解していて……。

機能と効果

四次元ポケットは、中が際限なく広がる四次元空間になっていて、いくらでも物が入れられるひみつ道具です。どこにでも簡単に付け外しできるので、着ている服に着用して使うのが基本スタイルです。

四次元空間では物体の大きさの概念が現空間とは違うらしく、ポケットの口より大きな物でも、伸び縮みして自由自在に出し入れできます。また、四次元空間には空気が充満しており、生きものも生存可能です。

頭の中のイメージを読み取って選別する機能を備えているため、どんなに大量に収納してあっても、手を入れただけで希望の物を選び取れます。ただし、慌てるなどしてイメージが錯そうしていると正しく機能しません。冷静さが必要です。

四次元ポケットから取り出せるのは、あらかじめ中に入れておいた物だけ。ひみつ道具が湧いて出てきたりはしません。 あくまで収納用品です。「ひみつ道具を一つだけ」という条件でもらった場合は、残念ながら中身は空っぽなのです。

では、中身が空っぽだからといって役に立たないかというと……。

有用性: ★★★★☆

部屋を片付けなさいとお母さんに叱られたのび太は、勉強机から本棚まであらゆるものを四次元ポケットに入れてしまいました。これは極端な例だとしても、収納に頭を悩まさなくても済むようになるのは確かです。

四次元ポケットなら、「あれはどこにしまったっけな?」と困ることもありません。クローゼットに押し込むのとは、わけが違います。文字どおり「次元が違う」使い勝手の良さです。

並べて眺めたいコレクション性があるものだけを残して、後は全部四次元ポケットにしまっても問題ないでしょう。もうインテリアを邪魔するものはありません。

外出時も手ぶらでオッケー。あらかた四次元ポケットに入ってるのだから、忘れ物とは無縁です。どんなに買い物したって手荷物は増えません。行きだけじゃなく、帰りも手ぶらのままです。らくちん!

手ぶらで引越しするなんて離れ技もやってのけます。

貴重品などの大切なものを四次元ポケットで持ち歩けば、万が一空き巣に入られても被害を最小限に抑えられます。自宅が災害に見舞われたときも同様です。

ただ、四次元ポケット一点にリスクが集中してしまうので、この点に関しては危険性と背中合わせでもあります。

危険性: ★★☆☆☆

あらゆる所有物を入れておく場合は、四次元ポケットをなくすことが、すなわちすべてを失うことになります。「四次元ポケットを盗まれた」と訴えても、警察が相手にしてくれるはずがありません。泣き寝入りすることになるでしょう。

エピソード「四次元ポケット」(コミックス第16巻収録)では、お腹に四次元ポケットを付けたのび太が転んで、中に入れた物を全部ぶちまけてしまいました。どうやら勢いよく逆さまにすると、中身がこぼれ出てしまうようです。

ドラえもん (第16巻) (てんとう虫コミックス)
タイプ:
コミック
著者:
藤子・F・不二雄
発売元:
小学館
評価:
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四次元ポケットの仕組み上、ポケットの口さえ閉っていれば中身はこぼれないと思われます。四次元ポケットを安全に使うため、中身が不意にこぼれることを防止する方法を試行錯誤して見つけておくできです。

また、いくらでも収納しておけるので、所有物を捨てる決断ができなくなるおそれがあります。たとえ外目には見えなくても、それはゴミ屋敷です。所有物の取捨選択を放棄せずに、いらない物は処分したほうがよいでしょう。

悪用度: ★★★★☆

身一つで持ち歩くことがありえない大きな物品、例えばコンテナをまるごと四次元ポケットに入れて盗んだとしたら……。まさか、現場に手ぶらで出入りした人物が犯人だとは思われないはず。常識にとらわれている限り、不可能犯罪は解かれません。

輸入が禁止されている物品も、飛行機で悠々と持ち帰れるでしょう。物品どころか人間でさえ秘密裏に不法入国させられます。

武器類のチェックを四次元ポケットで免れれば、破壊活動にもつながります。

「人間も入れられる」という点を突き詰めると、もっと恐ろしい犯罪に応用できてしまいます。四次元ポケットは、悪用度がなにげに高いひみつ道具です。

秘匿性: ★★★☆☆

四次元ポケットの存在を世に隠すなら、大っぴらには使えません。家電量販店の店頭で冷蔵庫を買って、「持って帰ります」と店員の前で四次元ポケットに入れるわけにはいかないのです。

手ぶらでショッピングと前述したけれど、秘匿性を保つためにダミーのバッグが必要になる場合も多いでしょう。冷蔵庫のように大きなものは、持ち帰りを諦めて配送を頼むしかありません。

手ぶらで海外旅行へ行くと入国審査で怪しまれるなど、気をつけなければいけないシチュエーションは多そうです。外出時に使うなら、結局ある程度の手荷物は避けられないかもしれません。

自宅で秘密の倉庫として使うなどの運用方法ならば、秘匿性に問題はないでしょう。

革命度: ★★★★☆

いくらでも物が入れられる穴だって⁉ ならゴミを簡単に処理できるるじゃないか! そうだ、いっそのこと放射性廃棄物を……。

テレビ番組『世にも奇妙な物語』にそんなエピソードがあります。『1992冬の特別編』の第4話「穴」です。星新一先生のショートショート「おーい でてこーい」が原作だけあって秀逸な話です。

この穴の行く末はネタバレなので詳細は避けるけど、なにせ『世にも奇妙な物語』なので、察しのとおりろくなことになりません。

四次元ポケットと穴は似て非なるものですが、誤った使い方をするとろくなことにならない点は同じことでしょう。際限なく広がるもう一つの空間の存在は、間違いなく革命的です。そういった存在に触れるときは、いつだって慎重さが求められます。

まとめ

工夫を凝らして収納して、いらなくなったものは随時処分しても、それでもやっぱり少しずつ物はあふれたりします。そんなとき、四次元ポケットがあったらこの上なく便利なこと間違いなし。

ほかのひみつ道具が一つも入ってなくたって、十分に魅力的です。というわけで、四次元ポケットの欲しい度は星4つ。当ブログ的ドラえもんのひみつ道具で欲しいものランキングにランクインです。

道具名称:
四次元ポケット
原作初出:
コミックス第16巻「四次元ポケット」
カテゴリ:
「よ」から始まるもの / コミックス第16巻 / 人気 / 四次元 / 定番
公開日:
2014年08月23日
更新日:
2016年07月26日

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