ピーヒョロロープ

野比家の屋根にしずかちゃんがボールをのせてしまいました。どうしてしずかちゃんがボール遊びを野比家の前で、それも一人でしていたのかはさておき、そのボールを取ってあげるためにドラえもんが取り出したひみつ道具が“ピーヒョロロープ”です。

機能と効果

ドラえもんのピーヒョロロープは、蛇使いのようにヘビならぬロープを操るひみつ道具です。ロープの入った籠(かご)と、インドコブラをモチーフにした笛、そして専用の楽譜で構成されています。

楽譜に掲載されている曲を笛で吹くと、ロープが呼応してひとりでに動き出します。そして曲名に添った働きをします。原作エピソードには以下の6曲が登場しました。

もってこい
演奏前に口頭で指定した物を持ってくる。
にづくり
近くの荷物に運送用のロープをかけて荷造りする。
おやつもってこい
おやつを探して持ってくる。
勉強
宿題や問題集を解く。
トランポリン
ロープをばねにしてトランポリン代わりにする。
おきゃくさま
玄関に来たお客を丁重に連れてくる。

のび太が初見で吹けたことから、曲の難度はとても低いことがうかがい知れます。また、ロープの長さは無制限だと仮定します。

有用性: ★★☆☆☆

「もってこい」の曲は汎用性がとても高く、ピーヒョロロープをちょっとした小間使いにできます。「自宅でお気に入りの定位置に落ち着いたら、もう動きたくない」というものぐさな人にうってつけです。

問題はいちいち笛を吹かなければならないこと。遮音性能の低い集合住宅だと、苦情が来るおそれがあります。せっかちな人なら、「笛を吹く暇があるなら自分で動いた方が早いわ!」と感じることでしょう。

ガムテープではなくロープを使わなければならないほど本格的な荷造りをすることは滅多にないし、ピーヒョロロープが活躍する機会は限定されます。

ちなみに原作エピソードでは、野比家に押し入った泥棒がピーヒョロロープの「にづくり」を吹いて、図らずも自分で自分をお縄にしました。つまり大人な使い道もなくはないということです。

危険性: ★★☆☆☆

前述したように「にづくり」の曲は自分自身を荷造りしてしまう危険があります。一人暮らしだった場合、最悪そのまま餓死してしまいます。とはいえ、ピーヒョロロープの仕組みを理解していれば、十分避けられる事態です。

悪用度: ★★☆☆☆

おそらくピーヒョロロープは空き巣に転用できるでしょう。しかし「笛を吹く」という人の注目を集める行為が発動条件なので、悪用には向いていません。

秘匿性: ★★★☆☆

やはり笛の音がネックとなります。まさかひみつ道具を使っているとは思われないにしても、近所迷惑になれば余計なトラブルにつながります。

遮音性能のしっかりした住宅で一人暮らしでないと、ピーヒョロロープを頻繁に使うのは気おくれします。

革命度: ★☆☆☆☆

ロープ型ロボットだと考えれば、ピーヒョロロープはそこまで荒唐無稽ともいえません。現代社会にもたらす影響は限定的でしょう。

まとめ

ピーヒョロロープは、なんというか一発芸の匂いのするひみつ道具です。せめて音声で指示できたら実用品へとがらりと変わるだろうに、あえて蛇使いを模した遊び心があだになっています。

笛を吹くより、自分の手を動かした方が話が早い。というわけで、もしもドラえもんのひみつ道具を一つもらえるなら、ピーヒョロロープの欲しい度は星1つです。

道具名称:
ピーヒョロロープ
原作初出:
コミックス第7巻「ピーヒョロ ロープ」
カテゴリ:
「ひ」から始まるもの / お手伝い / コミックス第7巻 /
公開日:
2016年10月09日
更新日:
2018年07月05日

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