タケコプター

ドラえもん』に登場するひみつ道具は1000個を優に超えています。その中でもっとも登場回数の多かったのがご存じ“タケコプター”です。“どこでもドア”と並んでなにかにつけて活躍をみせるタケコプターは、ひみつ道具を代表する存在です。

それにもかかわらず、「もしもひみつ道具を一つだけもらえるならどれが欲しい?」と聞かれて「タケコプター」と答える人は意外といません。なかなか捨てがたいひみつ道具たと思うのですが、はてさて。

名称

連載初期は表記ゆれがあって、「ヘリトンボ」とも呼れていました。アニメ第2作第1期(大山ドラ)において名称が「タケコプター」に統一されてから、漫画版も追従して統一。単行本に収録されていた過去作品における表記も修正されました。

現在でも藤子・F・不二雄大全集『ドラえもん』では、「ヘリトンボ」と表記されていた当初のバージョンを確認できます。

ドラえもん 1 (藤子・F・不二雄大全集)
タイプ:
コミック
著者:
藤子・F・不二雄
発売元:
小学館
評価:
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機能と効果

ドラえもんのタケコプターは、体(主に頭頂部)に装着すると、自由自在に空を飛べるひみつ道具です。

スポーツが苦手なのび太でも最初から使いこなせたことから、コントロールするのに身体能力は必要ないことがうかがい知れます。

また、使用中も髪が乱れないことや、動作音が軽いことから、プロペラによる揚力ではなく、反重力(もしくはそれに似た未知の原理)で飛行していると推定されます。

頭頂部に装着して使ってもドラえもんたちが首を痛めないのも、この力によって体全体が支えられているからでしょう。

有用性: ★★★★☆

空を飛べば交通網なんてお構いなし。信号や渋滞などの煩わしさから解放されます。道路が整備されてない場所へ行くのも簡単。しかも目的地まで一直線に行けるから、どこへだって文字どおり一っ飛びで到着です。

そういった実用性はもとより、身一つで自由に空を飛べる娯楽性がタケコプターの心髄でしょう。 想像してみてください、タケコプターで飛ぶことを。こんなにわくわくすることは、そうありません(高所恐怖症の人はぞわぞわするだろうけど)。

どこでもドアがあるのにドラえもんたちがわざわざタケコプターを使って移動するのは、やっぱり飛ぶのが気持ちいいからでしょう。

危険性: ★★★★☆

なにせ身一つで空を飛ぶわけですから、なにかにぶつかったり、落下したり、常に危険と隣り合わせ。正に命がけです。おまけにバッテリーが途中で切れる可能性まであるんですから……。

いわばエクストリームスポーツです。スリルがあるからこその興奮。この場合の危険性は、必ずしもマイナス点ではありません。

悪用度: ★★☆☆☆

高層階の住居だと、ベランダ側の戸締りがおろそかになっている場合が多いようです。そういった通常なら侵入が考えられないためセキュリティが甘くなっている場所へ、タケコプターなら簡単にたどり着けます。

うっかり見つかっても、飛んで逃げればそうそう捕まらないでしょう。ただし人間が空を飛んでいたらとにかく目立ちます。その点で悪用にはかなり不利です。

秘匿性: ★☆☆☆☆

「もしもドラえもんのひみつ道具を一つだけもらえるなら」という与太話でタケコプターが不人気なのは、なんといっても「目立ちすぎる」という欠点があるからでしょう。昼間に飛んでいたら見つからないわけがありません。

空飛ぶ人を見たら誰だって撮影するはず。ネットで拡散された動画や画像から身バレするのは時間の問題です。そこでアメコミヒーローは顔まで被るスーツを着ていたりするのですが、そうすると今度はほかの面倒に巻き込まれてしまうかもしれません。

生身だと航空機の監視システムなどには探知されないだろうから、人目を避けやすい夜間なら最低限の秘匿性は保てそうです。

革命度: ★★★☆☆

タケコプターを個人で使っているだけなら、これといって革命的な出来事は起こらないでしょう。しかし、航空機メーカーなどに提供すれば、車が宙に浮くSF映画の世界が現実になるかもしれません。それはかなり革命的。

もしも仕組みが解析されて技術革新が起きても、軍事利用が優先されて、技術が民生転用されるのはずっと先の話になるかもしれないけれど。

まとめ

とんでもないものが多いひみつ道具の中で、タケコプターは「空を自由に飛べる」という王道な機能を有しています。それは人類の夢だといっても過言ではありません。

世の中に存在がバレたらバレたで、量産化や、その技術を転用した乗り物の登場が期待できるし、楽しいことになりそうです。というわけで、もしもドラえもんのひみつ道具を一つもらえるなら、タケコプターの欲しい度は星3.5です。

道具名称:
タケコプター
原作初出:
コミックス第1巻「未来の国からはるばると」
カテゴリ:
「た」から始まるもの / コミックス第1巻 / 定番 / 移動 / 飛行
公開日:
2014年05月11日
更新日:
2017年03月19日

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