どこでもまど

スネ夫のおじさんの別荘へみんなで遊びに行くことになりました。でも「みんな」にのび太は入っていません。仲間外れにされたのですいつものことだけど今回は今までと違って、仲間外れを悪く思ったしずかちゃんも行くのをやめてくれました。

それからなんだかんだあって、ドラえもんから借りた“スペアポケット”を使ってのび太がしずかちゃんを遊びに連れていくことになりましたさっそくのび太は意気揚々と“どこでもドア”を出そうとしたのに、出てきたのは“どこでもまど”だったのです。

機能と効果

ドラえもんのどこでもまどは、どこでも好きな場所を眺められる開き窓です音声で場所を指定してこの窓を開けると、そこに空間がつながって風景が広がります。

有用性: ★★★☆☆

4Kだろうと8Kだろうと、ディスプレイの映像が本物に勝ることはありません。どこでもまどが提供する風景は「環境映像」ではない「環境」そのものです。

昼に夜空を眺めたり、夜に太陽光を差し込ませたり、雨の日に青空で気分を変えたり、夏に雪国の冷気で涼をとったり、冬に常夏の熱気で暖まったり……。

世界中どこの風も光も匂いもあなたのものです。なんなら窓枠をくぐって、どこでもドアのように向こうへ行くことだってできますうーん、これはすごい。

ただし! こちらから向こうが見えるように、向こうからこちらも見えます。これはプライバシーの問題にとどまらない致命的な欠点です。

どこでもまどの存在を人に知られてはなりません。なぜなら「空間をつなげる」という効力は、この世に壊滅的な混乱をもたらす使い方(詳細は「悪用度」の項目にて)もできるからです。

世界の平和を脅かしかねない代物を、目先の利便性のためにドラえもんからもらっていいのか。天秤(てんびん)に掛けるまでもないでしょう。

危険性: ★★★★☆

マラリア、デング熱、ジカウイルス感染症、日本脳炎、黄熱……。これらは蚊が媒介する感染症です。

あまり考えなしにどこでもまどで次から次へと世界の風景を見ていると、気づかないうちに現地の蚊に刺されて感染する恐れがあります。

悪用度: ★★★★★

のび太がどこでもドアで一番よく行く場所。それはしずかちゃんちのバスルームですどこでもドアに限らずひみつ道具にプライバシーの配慮なんていっさいありません。どこでもまどを使えば、世界中のプライベート空間にアクセスできます。

戸締まりをした自宅も、人けのない夜道も、どこでもまどの前では同列です。のぞき、窃盗、誘拐。あらゆる犯罪を助長します。

自宅どころか軍事レベルのセキュリティさえどこでもまどに対しては無力です。窓枠を通るサイズのものなら、兵器だって調達できます。それをどこでもまど越しに使ったら……。

どこでもまどを一瞬だけ開けて手榴弾(しゅりゅうだん)を投げ込む。そんな攻撃をいったいどうやって防ぐというのか。どこでもまどに映るは地獄の風景です。

秘匿性: ★★☆☆☆

どこでもまどのサイズは目測で40~60センチ四方です。適当なケースにしまえば違和感なく持ち歩けます。“四次元ポケット”がないとまともに運用できないどこでもドアとは大違いです。

それでも人前で使えないことに変わりはありません。どこでもまどのこちら側にも、向こう側にも人がいたり防犯カメラがあると困ります。これはけっこうハードル高い。

革命度: ★★★★★

いくら空間をつなげられるといっても、たった1個のどこでもまどでは交通や流通に革命的な変化は起こせませんしかし創造ではなく破壊による革命ならば、これ1個で十分でしょう。

今ある防衛システムでは、空間を越えた攻撃によるテロに対抗できません。仮に対抗策を編み出せたとしても、世界のすべてをカバーするのは不可能です。

全人類が人質に取られたといっても過言ではない未曾有の事態の始まりです。世界は変わらざるを得ないでしょう。

革命のためなら手段を選ばない人や、破滅を望む人の手にどこでもまどを渡らせてはなりません。

まとめ

どこでもドアは四次元ポケットとのコンボが前提です。「ひみつ道具を一つだけもらえる」という条件なら、ぎり持ち歩けるサイズのどこでもまどのほうが優位になります。

その代わり、がたいのいい人や太めの人だとくぐり抜けるのが厳しいサイズでもあります。これをもらう際は、まずドラえもんにサイズを確認させてもらいましょう。

あとは深刻な悪用性です。あなたが悪用しなくても、どこでもまどの存在を嗅ぎつけた誰かが過激な目的のために奪い取るかもしれません。

というわけで、もしもドラえもんのひみつ道具を一つもらえるなら、どこでもまどの優先度は星2つです。

道具名称:
どこでもまど
原作初出:
コミックス第34巻「水たまりのピラルク」
カテゴリ:
「と」から始まるもの / コミックス第34巻 / 悪用 / 移動
公開日:
2020年04月20日
更新日:
2020年04月20日

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