ヒラリマント

いつもはのんべんだらりと過ごしているのび太とドラえもんも、大長編シリーズともなるとスリリングな冒険に立ち向かいます。そんな冒険のさなかで陥った幾多の窮地を救ってきたひみつ道具が“ヒラリマント”です。

名称

このひみつ道具が初登場したエピソードのタイトルは「ひらりマント」です。しかしその作中では「マント」としか呼ばれず、明確な道具名は示されません。

大長編『ドラえもん のび太の恐竜』で再登場したときに初めて道具名が「ヒラリマント」であることが明示されました。

また、なぜか『ドラえもん最新ひみつ道具大事典』では「反動マント」と「ヒラリマント」の二項目で重複して紹介されています。(第13刷で確認)

機能と効果

ドラえもんのヒラリマントは、闘牛に使うムレータ(赤い布)を模したひみつ道具で、あらゆる運動エネルギーを受け流すマントです。作中では主に攻撃をそらして回避するために使われます。

ちなみに大長編『ドラえもん のび太の魔界大冒険』で、ドラえもんはヒラリマントのことを「電磁波の反発を利用している」と解説しています。

大長編ドラえもん (Vol.5) のび太の魔界大冒険 (てんとう虫コミックス)
タイプ:
コミック
著者:
藤子・F・不二雄
発売元:
小学館
評価:
Amazonでレビューを見る

有用性: ★★★☆☆

基本、ヒラリマントは攻撃を回避するためのひみつ道具だから、第一に考えられる使い道は護身です。軽くてかさばらず、一見スカーフかストールにしか見えない作りは、女性が普段から持ち歩く護身グッズにうってつけです。

相手にダメージを直接負わせる護身グッズより、相手を払いのけるヒラリマントのほうが使用するハードルが低く、余計なトラブルも招きにくい利点もあります。

襲い掛かってくるのは暴漢ばかりとは限りません。高齢者がブレーキとアクセルを踏み間違えて自動車を暴走させてしまう事故が頻発しています。ヒラリマントなら、たとえ自動車が突っ込んできても払いのけられます。

ただし、大抵の護身グッズと同じく、能動的に使わなければならないのが難点です。いざというとき、とっさに使うのは至難の業というもの。

最初の一瞬だけではなく継続的に危険が及ぶ状況、例えば火山の噴火や大地震などが起こった際には、ヒラリマントに抜群の働きを期待できます。

ちなみに、文字どおりマントのようにヒラリマントを体にまとってひらひらなびかせておくと、受動的に身を守れるかもしれません。しかし『ドラえもん』の作中ではそのような使い方をしたことがないため、はたしてどうなるかは不確かです。

なんにせよ、ヒラリマントが活躍するのは主に非常事態です。できればヒラリマントが必要にならない平穏な日々を送りたいものです。

危険性: ★★☆☆☆

ヒラリマントの効果が生ずる条件はどうにも曖昧です。意図せずなにかを振り払って危害を加えてしまわないようにする注意が必要でしょう。

悪用度: ★★★★☆

ヒラリマントの払いのける力は強大です。走行中の車の進行方向をそらして交通事故を起こすのはもとより、電車を脱線させることすら可能でしょう。特に脱線事故は一度に多数の死傷者が出るため、引き起こすのは悪質極まりない凶行です。

秘匿性: ★★★☆☆

ヒラリマントの外見はただの赤い布ですし、闘牛でムレータを使うようにひるがえさなければ効果も生じません。使っているところを見られなければ、それが未来の道具だとは思われもしないでしょう。

有名なひみつ道具なので、使っているところを見られたら最後、ヒラリマントだと思い当たる人も多いはず。にわかには信じがたく初めは半信半疑だろうけど、いつかは確信に変わるかもしれません。無暗に人前で使えばバレるのは時間の問題です。

革命度: ★★★☆☆

はたして物理法則に準じているのか怪しいほど革新的な効力を発揮するヒラリマントですが、これ一枚あったところで世界は変わらないでしょう。

しいていうなら、映画『アルマゲドン』や『ディープ・インパクト』のような巨大隕石衝突の危機が現実となったときは、ヒラリマントで地球を救えるかもしれません。

映画『ディープ・インパクト』予告編

まとめ

のび太とドラえもんはヒラリマントで何度も窮地を脱したけれど、我々の日常生活ではそういった場面はめったに遭遇しません。ひみつ道具を複数もらえるならともかく、一つだけという条件下では一気に優先順位が下がります。

というわけで、ヒラリマントの欲しい度は星1.5つです。

道具名称:
ヒラリマント
原作初出:
コミックス第5巻「ひらりマント」
カテゴリ:
「ひ」から始まるもの / コミックス第5巻 / 定番 / 戦闘
公開日:
2015年09月23日
更新日:
2017年01月22日

関連記事と広告

あわせて読みたい