うそつきかがみ

「鏡や鏡、この世で一番美しいのは誰?」

「女王さま、あなたは美しい。けれども、白雪姫はその千倍も美しい」

童話『白雪姫』に登場する“魔法の鏡”は真実を語ります。しかし残酷な真実に打ちひしがれた女王は嫉妬に狂い、やがては破滅しました。

真実がいつでも人を正しく導くとは限りません。ときには、嘘が人を救うこともあります。とはいえ、“うそつきかがみ”のように嘘しか言わないのは問題外ですが。

機能と効果

ひみつ道具のうそつきかがみは、自我を持ち、人と話しができる鏡です。その名のとおり嘘つきで、話す内容も、鏡に映す像もすべてが偽りです。悪魔的な人心掌握術を持っており、鏡を見た者をお世辞と虚像で操って、自分のとりこにします。

弱点は動けないこと。自分で身を守れないことに乗じて、ドラえもんは「こわしてやる」とうそつきかがみを脅して改心させました。

有用性: ★☆☆☆☆

たとえそれがお世辞でも、褒められるのはうれしいものです。気分が乗らないときや、自信を失ってるとき、うそつきかがみを見れば元気を取り戻せるでしょう。

ただし、うそつきかがみは性悪で、隙あらば人をだまして陥れようとしてきます。客観性と信念を持たずにうそつきかがみと対峙すれば、取り込まれてしまうことを忘れてはいけません。

危険性: ★★★★☆

うそつきかがみと対峙した登場人物で、自分を保っていられたのはドラえもんただ一人でした。気分転換に使うには、危険すぎるひみつ道具です。

うそつきかがみが嘘で塗り固めたまやかしの世界へ取り込まれると、自力で抜け出すのはとても難しいようです。現実からそのまま逃避し続ければ、最悪の場合、人生を棒に振ってしまうおそれがあります。

悪用度: ★★★☆☆

うそつきかがみを人にあてがえば、甘い戯れ言でその人を堕落させられます。ドラえもんのようにへっちゃらな人は少ないでしょう。

秘匿性: ★★★☆☆

いきなり鏡に話しかけられたら、驚くことは間違いないけれど、スピーカーが仕込まれていて、誰かがマイク越しに話しているだけだと考えるのではないでしょうか。

しかも一度魅入られたが最後、うそつきかがみの従順なしもべになって、その存在を受け入れてしまいます。

うそつきかがみは、インパクトの強さの割には秘匿性が守られています。

革命度: ★★★☆☆

もしも、うそつきかがみが真に邪悪な存在だったなら……。しもべを増やしながらいずれは権力者を取り込み、人類を破滅に導いていく。そんなシナリオはあり得ない、と言い切れるでしょうか。

『白雪姫』は、魔法の鏡が裏で糸を引いていたという見方もできます。うそつきかがみもまた、そういった存在かもしれないのです。

とはいったものの、うそつきかがみは小悪党で、やっぱりそこまでの器ではないと思うけど。

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まとめ

うそつきかがみのように自我があるひみつ道具は、どう考えても使い勝手が悪く、下手すると道具に使われるなんてことになりかねません。

リスクを背負うほどのメリットがうそつきかがみには見いだせない。というわけで、欲しい度は星0つです。

道具名称:
うそつきかがみ
原作初出:
コミックス第2巻「うそつきかがみ」
カテゴリ:
「う」から始まるもの / おとぎ話 / コミックス第2巻 / 人心掌握 /
公開日:
2014年09月07日
更新日:
2016年02月07日

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