日づけ変更カレンダー

クリスマスプレゼントを一日も早くもらいたいとぼやくのび太のために、頼まれてもないのにドラえもんが取り出したひみつ道具が“日づけ変更カレンダー”です。これがなんとも身勝手なひみつ道具でして……。

機能と効果

ひみつ道具の日づけ変更カレンダーは、周囲の日付を変更する腕時計です。

ドラえもん曰く「ねじを回すと、日づけがかわる。たとえば、12月25日にすれば、この近所だけ、25日になる」(1)とのこと。ここでいう「ねじ」は竜頭(りゅうず)を指します。

「日付を変更する」とはいうものの、実際に変化しているのは人の言動だけです。日づけ変更カレンダーは時間そのものではなく、周囲にいる人の日付に関する認識をコントロールしていると推定されます。

また、原作エピソードでは日づけ変更カレンダーが「人をだます道具」であることも示唆されています。よって当サイトでは、日づけ変更カレンダーは一種の洗脳装置だと定義します。

(1)てんとう虫コミックス『ドラえもん』第3巻「日づけ変更カレンダー」より。

有用性: ★☆☆☆☆

日づけ変更カレンダーを使えば、自分の都合に合わせて約束の期限を早めたり先送りしたりできます。しかし、一時的かつ局所的に人の認識をまやかすだけでは、しょせんはその場しのぎに過ぎません。

人はみなそれぞれの予定で動いているので、日付を変えるだけでは思惑どおりにことが進まないでしょう。結局は人を誘導するのにかなりの労力が強いられます。

その場しのぎでも助けになるほどの切羽詰まった状況下なら、日づけ変更カレンダーは緊急措置として有益です。それでも最終的には自力で問題を解決しなければならないことに変わりありません。

危険性: ★★★☆☆

日付を変えられた玉子(のび太の母)が、効果範囲外から放送しているテレビで本来の曜日を伝えているのを見ても、自分の認識している曜日のほうが正しいと信じて疑いませんでした。日づけ変更カレンダーの効果はかなり強力なようです。

従って金融街なぞでうっかり日付を変えでもしたら、大混乱になって経済に打撃を与えてしまう危険性があります。みなが一斉に間違った日付を信じた集団ヒステリーとして、歴史に残る事件となるでしょう。

悪用度: ★★★★☆

前項のような混乱を招くのは犯罪です。たとえ意図的でなくとも、たちの悪い過失犯でしょう。そもそも人の認識を勝手に操作すること自体がモラルに反する行為です。

秘匿性: ★★★★★

日づけ変更カレンダーの見た目はただの腕時計なので、人に見られてもそれが特殊な存在だとは夢にも思われないはず。その上、使用していることを知らせる表示や音なども一切ありません。さほど気を遣わなくても秘匿性は守られるでしょう。

ただし、各地で混乱を巻き起こし続ければ、防犯カメラに共通して映っている人物としてマークされるかもしれません。集団ヒステリーが人為的なものだと想定して捜査されたならの話ですが。

革命度: ★★☆☆☆

人の認識を特定して外部から操作するのはいうまでもなく革命的な技術です。しかしその特定が日付とあっては人類の発展に寄与することはないでしょう。

まとめ

日づけ変更カレンダーを使ったのび太は、すったもんだしたあげく面倒なことになっただけでした。これに関してはのび太が特別ドジというわけではなく、誰が使っても往々にして同じような結果になるように思えます。

なにか意外な活用法がありそうだけれども、どうにもひらめきません。というわけで、もしもドラえもんのひみつ道具を一つもらえるなら、日づけ変更カレンダーの優先度は星1つです。

道具名称:
日づけ変更カレンダー
原作初出:
コミックス第3巻「日づけ変更カレンダー」
カテゴリ:
「ひ」から始まるもの / コミックス第3巻 / 人心掌握 / 時間
公開日:
2014年12月09日
更新日:
2018年03月17日

関連記事と広告

あわせて読みたい