テキオー灯

大長編『のび太の海底鬼岩城』での話。待望の夏休みを迎えたのび太といつもの面々は、みんなで出掛けるキャンプを海にするか山にするかで大騒ぎ。

多数決を分かつ最後の一票を託されたドラえもんは、「海底の山へ登ればいいんだ」という一石二鳥の妙案を出しました。

のび太たちに「陰気くさい」「水圧でペシャンコになる」と口々に否定されたけど、もちろんドラえもんには深海でも快適に過ごせるひみつ道具の当てがありました。それが“テキオー灯”です。

機能と効果

ドラえもんのテキオー灯は、あらゆる環境に人体を適応させるひみつ道具です。地球以外の星にも人間が住めるように作り出されました。

光線銃形で、トリガーを引くと先端から光線が出ます。この光線を浴びた人は24時間のあいだ、どのような星でも地球上と変わりなく活動できます。

温度、重力、圧力、光、大気など、環境を形成するすべての要素が効果の対象です。

もちろん地球上でも効力を発揮します。

有用性: ★★★★★

ほかの星へ行かずとも、この地球にも足を踏み入れることが困難な極地はあります。光が一切届かない洞窟、火山ガスが噴き出す地帯、高い水圧がかかる深海……。

テキオー灯を使えば額面どおり「たとえ火の中、水の中」、地球上のどこでも身一つで行けるのだから、冒険家や研究者にとっては垂涎の的でしょう。

特に水中で効力を余すことなく発揮するので、マリンスポーツにもうってつけです。

我々が日常生活を送る生活圏だって、いつなんどき天変地異や人災に脅かされるかわかりません。テキオー灯さえ効いていれば、火災や洪水などに巻き込まれても命が助かります。

したがって毎日かかざずテキオー灯を浴びておくことは、いざというときの備えとして抜群に有効です。おまけに室温や湿度を気にする必要もなくなるおかげで快適に過ごせます。自宅ではエアコンいらずで省エネ。風邪もひきません。

危機に備えたい慎重派にも、冒険に出たい大胆派にも。日々の暮らしから、非日常まで。幅広くカバーするテキオー灯は、もらって損のない逸品です。

危険性: ★★☆☆☆

テキオー灯は人体の安全を守るひみつ道具だから、直接的な危険は及びません。

ただしその効果は最後に浴びてから24時間後に消失します。生命居住不可能領域で活動する際は、定期的にテキオー灯を浴び直して、効果時間を延長することを忘れてはいけません。

悪用度: ★☆☆☆☆

テキオー灯には効果時間があることを隠して人に使わせたら……。

しかしテキオー灯は大長編『のび太の海底鬼岩城』のキーアイテムである有名なひみつ道具なので効果時間を知っている人は多いだろうし、24時間後に生命居住不可能領域にいるとは限りません。計画的な悪用は難しいでしょう。

秘匿性: ★★★☆☆

テキオー灯を浴びても見た目に変化は表れないものの、人が生きていられるはずのない極地で活動しているところを目撃されれば、それが超常現象であることは一目瞭然です。そういった極地には基本的に人目がないとはいえ、油断は禁物です。

革命度: ★★★★★

いずれ我々人類もSF作品のようにほかの星へ進出する日が来るでしょう。その夢の実現に立ちはだかる大きな壁の一つをテキオー灯によってクリアできます。

テキオー灯の効果は悪用度が低く、また現代社会を根底から覆すようなものでもありません。存在をおおやけにしても大きな混乱は招かないはず。組織的に運用すれば、人類が次の段階へ進む足がかりになり得ます。

将来の宇宙進出を念頭に置いて、まずは深海探査から。人類の可能性が広がります。

まとめ

出先のエアコンが効き過ぎていて、夏なのに寒くて上着を羽織ったり、冬なのに暑くて上着を脱いだりなんてのはよくあること。そういった煩わしさから解放されて、いつでも快適にすごせるのはテキオー灯の大きなメリットです。

更には環境に対して無敵になるため、非常時の生存確率が跳ね上がります。ドラえもんたちのように深海へ冒険に行かなくたって、この日常で日々役立つのはポイント高し。

というわけで、もしもドラえもんのひみつ道具を一つもらえるとしたら、テキオー灯の優先度は星3.5つです。

道具名称:
テキオー灯
原作初出:
大長編「のび太の海底鬼岩城」
カテゴリ:
「て」から始まるもの / 大長編 / 有名 / 水中
公開日:
2016年01月01日
更新日:
2018年03月19日

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