きせかえカメラ

ドラえもんはいつも裸だし、のび太はファッションに興味をあまり示さないけれど、服を着せかえるひみつ道具の“きせかえカメラ”はちょくちょく活躍します。考えてみれば、なにごとにもその場にふさわしい服装があるものでして……。

機能と効果

ドラえもんのきせかえカメラは、服を瞬時に着せかえさせられるカメラです。服の写真かデザイン画を本体にセットして、ファインダーに表示されたその服を人物に合わせてシャッターを切ると、着ている服がセットした服のデザインに変化します。

ドラえもんによると「分子をばらばらにほぐして、組み立て直すカメラだよ」(1)とのこと。よって、元の服よりも質量が大きくなるデザイン、例えば半袖Tシャツを冬物のコートなどには変化させられないと推定されます。

服飾デザインをセットせずに使うと被写体は裸になってしまいます。質量が小さくなるデザインには、余分な分子を破棄して変化させるようです。

(1)てんとう虫コミックス『ドラえもん』第3巻「きせかえカメラ」より。

有用性: ★★★☆☆

きせかえカメラがあれば、飽きて着なくなった服や、流行遅れになった服を一発でリメイクできます。なんて便利で経済的!

高価な服の価格はデザイン料が大半を占めています。素材がいいリーズナブルな服を買って、ファッション誌の写真で変化させればこれまた経済的。個人で着るだけなら「私的使用のための複製(第30条)」なので、著作権についても問題ないはず。

服に興味がなくても、きせかえカメラは活躍します。例えば礼服など、特別なときにしか着ない服を買わずに済ませられます。必要なときにだけ、普段着ているスーツを変化させればいいのです。写真を撮っておけば、元へも簡単に戻せます。

もちろん、自分でデザインした服が欲しい人にとって最高のひみつ道具であるのはいうまでもありません。

問題は、自分自身の服を着せかえるのが難しいこと。トルソーに着せた服にも使えるか試してみるべきでしょう。もし駄目だったなら、自撮り棒をきせかえカメラ用に改造したり、外付けのセルフタイマーを自作するなどの工夫が必要になります。

絵に描いたままに変化する“そっくりクレヨン”とは違って、きせかえカメラはデザインをある程度整えてくれるようです。微調整では足りないほど絵がへたでも写真が使えるので、服飾デザインの面は問題ないでしょう。

危険性: ★★☆☆☆

分子レベルで一旦ばらばらにするというのは、なんとも物騒な仕組みです。誤作動で人体の分子がばらばらになったら……。万が一にもそんなことは起こらないと信じて使うしかありません。

悪用度: ★★★☆☆

私的使用のための複製が認められるのは、個人が仕事以外の目的に使用する場合です。既存の服飾デザインを流用した服を販売するのは著作権侵害にあたります。きせかえカメラを使えば、ブランド服の模造品作りがはかどるでしょう。

服飾デザインをセットしていないきせかえカメラを使えば、簡単に人を全裸にさせられます。全裸になった人は辱めを受けるばかりか、「服が突然消えた」と言っても信じてもらえず、被害者なのに公然わいせつ罪で捕まってしまうかもしれません。

秘匿性: ★★★★☆

きせかえカメラは有名なひみつ道具ですし、派手な色合いで目立ちます。初めはおもちゃだと思っても、使っているのを見ればさすがに本物だと気がつくでしょう。

とはいえ、自宅で一人で使っている分には世に知られる由がありません。

革命度: ★★★★☆

分子レベルで再構築するのは夢のような技術です。仕組みが解明できれば、あらゆる物の製造に転用できます。3Dプリンターどころの話ではありません。

当然、軍事利用もされるでしょう。一瞬で標的をちりと化する破壊兵器の誕生です。

まとめ

色あせてないし、へたってもない服だけれど、デザインが今の気分と合わなくて着なくなるのはよくある話。そのままタンスの肥やしにするのはもったいない。きせかえカメラがあれば、そんな無駄をなくせます。

服に特化していて汎用性が低いひみつ道具の割には活躍する場面は多そうです。というわけで、もしもドラえもんのひみつ道具を一つもらえるなら、きせかえカメラの優先度は星2.5つです。

道具名称:
きせかえカメラ
原作初出:
コミックス第3巻「きせかえカメラ」
カテゴリ:
「き」から始まるもの / カメラ / コミックス第3巻 / 変化 / 定番
公開日:
2015年01月28日
更新日:
2017年02月12日

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