返事先どりポスト

手書きのラブレターでの告白、したことありますか? 検索してみると「ラブレターは宝物になるからいい」という声が結構あるけれど、それはうまくいったらの話。失恋したときに、相手の手元にラブレターが残るのはかなり恥ずかしいですよね。

それに返事を待っているあいだは心配でなにも手につかないだろうし、なかなか勇気のいる告白方法です。そこで出番なのが、ラブレターの返事が事前にわかる(かもしれない)ひみつ道具の“返事先どりポスト”です。

機能と効果

ドラえもんの返事先どりポストは、手紙の返信を先取りできる郵便ポストです。

返事先どりポストに手紙を投函して裏蓋を開けると、中には投函した手紙に加えて、相手からの返信が入っています。手紙を実際に出す前に、「この手紙には、どんな返信がもらえるか」を確かめることができます。

宛先の住所や切手など、通常の郵便と同じ規定を満たしていないと返信は現れません。その際は、投函した手紙に注意書きが貼られて戻ってきます。注意書きも返信も現れない場合は、手紙を実際に出しても返信をもらえないということです。

返事先どりポストは複数の原作エピソードに登場していて、そのたびに機能が微妙に異なります。この項は、返事先どりポストが初登場したエピソード「出さない手紙の返事をもらう方法」に準じています。

有用性: ★★★☆☆

のび太は返事先どりポストで「しずかちゃんにラブレターを出したら、どんな返事がもらえるか」を確かめました。この「好きな人に告白したらどうなるか」を確かめるのが、返事先どりポストのもっとも有用な使い道でしょう。

ただし返事先どりポストで返信がもらえるのは、相手の返事が手紙だった場合だけ。告白の返事は、対面かもしれないし、メールやSNSかもしれません。返信が現れなくても無視されたとは限らないので、気持ちを確かめられないケースもあります。

そのほかではオーディションの書類選考など、結果がわかるまで落ち着かない事柄のストレスを軽減できます。このように内容にかかわらず、すぐさま返信が欲しいときにも有用でしょう。

「出さない手紙の返事をもらう方法」が描かれた時代には、まだインターネットは確立されていませんでした。それが今や文書のやり取りは手紙に取って代わってメールやSNSが主流です。

それゆえ返事先どりポストで返信がもらえるケースは、当時よりもかなり減っているでしょう。その分だけ有用性は目減りしてしまいました。

危険性: ★☆☆☆☆

手紙の返信内容を確かめるだけなので、これといった危険性はありません。

悪用度: ★★★☆☆

好きな人に告白したらどうなるかを確かめるのに有用としたけれど、人の気持ちを勝手に読むのは褒められたことではありません。自分の気持ちを知らぬ間に読まれるのは、誰だって嫌なはずですから。

返事先どりポストで人の気持ちを確かめるのは、厳しくジャッジすれば悪用といえるでしょう。

秘匿性: ★★★★☆

返事先どりポストは、ドラえもん(身長129.3センチ)の半分程度の大きさで、重量も軽く、片手で持ち歩けます。本物のポストと違って、収納や移動に困りません。

相手に知られずに返信をもらうという特性も秘匿性を高めています。

余程のヘマをしない限り、返事先どりポストの存在を世に知られてしまうことはないでしょう。

革命度: ★★★☆☆

返事先どりポストの機能は、この世の理屈を超越しています。オーバーテクノロジーがどうのこうのというレベルではありません。

それだけにどう転んでも量産化は無理だろうし、機能も限定的なので、この世の在り方を変えてしまうまでには至らないでしょう。

まとめ

人間関係がこじれたときに、返事先どりポストを使えば改善策が見つかるかもしれません。ネットを介したやり取りが主流になった現代だからこそ、肉筆の手紙が心を動かすこともあるでしょう。

人の気持ちを勝手に探るのは誠実ではないけれど、そんなことをいってられないときもあります。人の心を操るひみつ道具を使うよりは、よっぽどまともです。ただ、返事先どりポストが真価を発揮する場面は限られます。

というわけで、もしもドラえもんのひみつ道具を一つもらえるなら、返事先どりポストの優先度は、星1.5つです。

道具名称:
返事先どりポスト
原作初出:
コミックス第2巻「出さない手紙の返事をもらう方法」
カテゴリ:
「へ」から始まるもの / コミックス第2巻 / 読心
公開日:
2014年11月07日
更新日:
2016年11月06日

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