コンピューターペンシル

今でこそ学習意欲が高まっているけれど、勉強する意義がよくわかっていなかった子供の頃は、宿題なんかテキトーに終わらせて早く遊びたいものでした。そんなとき「もし、もらえたら」と妄想したひみつ道具が“コンピューターペンシル”です。

機能と効果

ドラえもんのコンピューターペンシルは、問題の正しい解答をスラスラスイスイと自動的に記入してくれる鉛筆です。

原作エピソード「一生に一度は百点を…」では、しずかちゃんのお父さんの仕事(職種は不明)をコンピューターペンシルで終わらせました。学業に限らず、パソコンで処理できる類いの事柄なら、ジャンルを問わず使えるようです。

普通の鉛筆のようにどんどんすり減っていくのか、それとも未知の技術でいくらでも書けるのかは不明。当ブログでは機能や形状から鑑みて、先端にジョイントで通常の鉛筆などを継ぎ足しても機能すると仮定します。

有用性: ★★★☆☆

コンピューターペンシルのポイントは、使っている人が解答を理解できるようになるわけではないところです。使用者は、ただコンピューターペンシルを支える役目をしているにすぎません。どれだけ課題をこなしても、まったく身にならないのです。

しかし、口頭で説明する必要のない仕事ならば、担当した人の理解度は関係なく、正しい内容になってさえいればいいわけです。一抹のむなしさを感じたとしても、給料分の仕事をこなしたことには変わりありません。

これを有用とするかどうかは、物事をとらえる視点によるでしょう。

問題は、「一生に一度は百点を…」を収録した第1巻の初版が発行された1974年とは違って、現代では職種を問わず業務のほとんどをパソコンでするようになったこと。

パソコンで使うには、コンピューターペンシルの先にスタイラスを接続して、液晶タブレットで入力する必要があります。そういった勝手なPC環境が許されない職場では、コンピューターペンシルは業務に使えません。

会社勤めではなく、個人事業主(自営業)ならばコンピューターペンシルの有用性は抜群です。税理士に依頼したり担当を雇うことなく、経理をコンピューターペンシルでこなせるため、本来の業務のフットワークが軽くなることでしょう。

では学業ではどうか。学業の目的は、正解を導くことはなく、学ぶこと自体にあります。まったく身にならないコンピューターペンシルは、学業における有用性がほとんどありません。

危険性: ★☆☆☆☆

危険性は、これといってないでしょう。

悪用度: ★★★☆☆

「一生に一度は百点を…」は、のび太がコンピューターペンシルを学校のテストに使うか使わないかで葛藤する物語です。ドラえもんは、コンピューターペンシルをテストに使うことに「ずるい‼それじゃカンニングと同じだ!」と猛反対しました。

カンニングは不正行為ですから、間違いなく悪用です。

特に、合格者に定員があり、且つ自分の実力以上の試験にカンニングで合格した場合は、本来合格するはずの誰かが代わりに落第するのだから、より悪質です。

ちなみにのび太はというと、もちろん使うのを止めました。なんだかんだで、そういうところはしっかりしてます。

秘匿性: ★★★☆☆

シャーペンが禁止されている小学校でもない限り、鉛筆であるコンピューターペンシルは、結構目を引くでしょう。また、筆記具は気軽に貸し借りされるものですから、勝手に使われたり、頑なに貸さないことをいぶかしがられたりするかもしれません。

試験の難易度が一定を超えると満点を取る受験者はまずいないので、間違いに一定数書き換える必要があるでしょう。天才は嫌でも注目を集めてしまいますから。

秘匿性は、運用の仕方しだいでしょう。

革命度: ★★★★☆

ドラえもんは2123年からやってきました。現在から2123年までの間に、数学上の未解決問題がいくつかは解かれているはずです。すなわち、それらを解くことがコンピューターペンシルにはできるのです。これはかなり革命的なことでしょう。

世界的な注目を浴びるのに、本人は証明の内容を1ミリも理解していないという困った状況になってしまうけど。

まとめ

結局、コンピューターペンシルを活かせるか否かは本人の地頭しだいに思えます。なので持て余すかもしれないけれど、持っていて困ることは(多分)ありません。

子供の頃は欲しかったなぁ、ということで、もしもドラえもんのひみつ道具を一つもらえるなら、コンピューターペンシルの欲しい度は星2つです。

道具名称:
コンピューターペンシル
原作初出:
コミックス第1巻「一生に一度は百点を…」
カテゴリ:
「こ」から始まるもの / お手伝い / コミックス第1巻 / 有名
公開日:
2014年07月01日
更新日:
2017年03月22日

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