とある夏休み、ぐうたらなのび太が珍しく奮起して、日本からサンフランシスコまで海底を歩いて横断する冒険に自ら挑戦しました。もちろんひみつ道具の力を借りなければ達成は不可能です。そこでいくつか用意してもらったひみつ道具の内の一つが“ヘッドランプ”です。
アニメ版では“深海ヘッドランプ”と呼称される場合もあります。この項では、藤子・F・不二雄先生が執筆した原作漫画を基本として、てんとう虫コミックス第4巻「海底ハイキング」における表記に従っています
ひみつ道具のヘッドランプは、頭に装着する水中ライトです。水深1万メートルの水圧にも耐え、太陽光が届かない深海でさえ辺りを見通せるほど明るく照らします。
特別明るいライトはもちろん有用だけれども、ひみつ道具であるヘッドランプを持ち出すまでもなく、通常は市販のヘッドライトで十分です。一般人は深海へ行かないし行けませんから、ヘッドランプが真価を発揮する機会とは無縁です。
ヘッドランプの強力な光を直接見れば目が眩んでしまうでしょう。長時間見続けると目がダメージを受ける危険性があります。
強力な光は目くらましに使えます。夜間に走行中のオートバイや自転車のライダーに不意を打って照射して、事故を誘発するなどの悪用が考えられます。
ヘッドランプは、誰がどう見てもただのヘッドライトです。点灯しても「すごくまぶしい」程度の印象しか与えないでしょう。分解して発光原理を調べでもしない限り、未来の物だと気がつかれる要素はありません。
現存する深海探査艇に搭載されている水中ライトよりも、ヘッドランプは小型で強力だと思われます。しかし深海の探査に劇的な変化をもたらすほど大きな差異ではないでしょう。
ひみつ道具ならではの特性が乏しいヘッドランプは、「もしもドラえもんのひみつ道具を一つだけもらえるとしたら」という妄想が広がりません。ということで、ヘッドランプの優先度は星
つです。